2026年11月の火星と木星の接近はいつ、どこを見ればいい?
· Avinash Kumar
Sky Map は iPhone 用のアプリで、表示は日本語に対応しています(ほかに英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語など13言語)。
Sky Map 星空ナビ
App Store でダウンロード先に結論を書くと、火星と木星がいちばん近づいて見えるのは2026年11月16日で、離角は約1.2度です。満月の見かけの直径の2倍強の近さです。日本で見るなら15日と16日の明け方、南東から南の空の高いところを探してください。13日から18日までは1.6度以内に並んでいるので、1日曇っても次の朝があります。
場所はしし座で、1等星レグルスのそばです。国立天文台は、3つが細長い二等辺三角形を作ると紹介しています。望遠鏡はいりません。
東京・大阪・札幌・那覇での見え方(11月16日)
2つの惑星は前夜23時ごろに東から昇り、夜明けに向かって高くなります。いちばん見やすいのは、空がまだ暗い日の出1時間前です。
| 都市 | 昇る時刻(15日夜) | 日の出1時間前の高さと方角 |
|---|---|---|
| 東京 | 23時09分 | 5時17分、高度66度、南南東 |
| 大阪 | 23時28分 | 5時32分、高度67度、南南東 |
| 札幌 | 22時49分 | 5時27分、高度60度、南 |
| 那覇 | 0時12分(16日) | 5時48分、高度72度、南東 |
時刻はオープンソースの天文計算ライブラリ Astronomy Engine で私が計算し、ニューヨークの値を timeanddate.com と照らし合わせて分単位で一致することを確かめました。昇る時刻は地平線が開けた場所の値です。
最接近の瞬間は16日の11時04分ごろで、日本では昼間です。ただ、離角は1日にわずかしか変わらないので、前後の明け方でも見た目は同じです。国立天文台によると、上旬は火星のほうが先に昇りますが、17日を境に木星のほうが早くなります。
火星・木星・レグルスの見分け方
色と明るさで見分けます。
- いちばん明るく白い点が木星(マイナス2.1等)。
- そのすぐ上、約1度にあるオレンジ色の点が火星(0.7等)。明るさは木星の約13分の1です。
- 4度ほど離れた青白い星がレグルス(1.4等)。火星より少し暗く見えます。
その後の動きも見ものです。火星は毎朝東へずれて木星を追い越し、26日にはレグルスから2度以内まで近づきます。30日から12月1日には下弦前後の月が加わります。
双眼鏡なら2つの惑星が同じ視野に入ります。並んで見えても実際の距離は大違いで、16日の地球からの距離は火星が約1億9500万km、木星が約7億9000万kmです。
明け方の空には金星と水星も
11月中旬以降、同じ明け方の空には金星も低く輝いています。国立天文台によると、金星は30日にマイナス4.9等の最大光度になります。水星は21日に西方最大離角となり、東京では15日から29日まで日の出30分前の高度が10度を超えます。水星から金星、木星と火星へと線を引くと、それが黄道です。惑星が並ぶ現象については惑星直列で実際に見えるものにまとめました。
18日未明はしし座流星群の見頃です。放射点はしし座なので、流星を待ちながら火星と木星も見られます。
Sky Map で探す
私は Sky Map を作っているので、その点を差し引いて読んでください。明け方に AR ビューを南東に向けると、カメラ映像の上に火星、木星、レグルスの名前が表示され、どの点がどれかすぐにわかります。惑星の見える時間帯はタイムラインで確認でき、「Tonight’s Sky Conditions」では雲量を確認できます。アプリがなくても、今月の明け方に南の空高くでいちばん明るく光る「星」は木星だと覚えておけば十分です。Sky Map 星空ナビは無料でダウンロードでき、一部の機能は有料です。詳しくはSky Map のアプリページへ。ほかの夜の惑星は今日見える惑星で探せます。
どのくらい珍しい?
英国グリニッジ天文台によると、火星と木星の会合は平均して2年から2年半ごとに起こりますが、近い会合はずっと少なくなります。記録に残る特に近い例として、1761年には肉眼で1つの光点に見えるほど近づいたそうです。今回の1.2度は、2つの点として見えて、双眼鏡の視野には一緒に収まる間隔です。
参考:国立天文台「火星と木星が接近(2026年11月)」(16日、約1.2度、明るさ、レグルスとの三角形、昇る順序)、国立天文台「東京の星空・カレンダー・惑星(2026年11月)」(水星の西方最大離角、金星の最大光度)、国立天文台「月が火星と木星に接近」(30日から12月1日)、Royal Observatory Greenwich: Night sky highlights, November 2026(会合の頻度、1761年)、BBC Sky at Night Magazine(14日から17日、26日)、WhatTheStar(最接近時刻 02:04 UT)、timeanddate.com(時刻の照合)。各都市の時刻・高度・距離は Astronomy Engine による私の計算です。2026年11月4日確認。時刻はすべて予報値です。
よくある質問
- 火星と木星がいちばん近づくのは何時ですか?
- 最接近は11月16日の11時04分ごろ(日本時間)で、離角は約1.2度です。この時刻は昼間で2つの惑星は沈んでいるので、日本では15日と16日の明け方が見頃です。前後の日でも離角は1.6度以内なので、見た目はほとんど変わりません。
- 望遠鏡がなくても見えますか?
- 肉眼で見えます。木星はマイナス2.1等、火星は0.7等で、街なかでもわかる明るさです。双眼鏡なら2つが同じ視野に入り、小さな望遠鏡の低倍率なら木星の縞模様やガリレオ衛星と火星をいっしょに見られます。
- どちらが火星でどちらが木星ですか?
- 白く強く輝くほうが木星、そのすぐ上(南を向いたとき)にあるオレンジ色の暗いほうが火星です。木星は火星の約13倍の明るさです。近くの青白い星は、しし座の1等星レグルスです。
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