中国やインドの星座はどんなもの?
· Avinash Kumar
Sky Map は iPhone 用のアプリで、表示は日本語に対応しています(ほかに英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語など13言語)。
先に結論を書くと、現在天文学で使われる88星座は、夜空の分け方の1つにすぎません。中国の天文学では同じ星をもっと小さなまとまり(星官)に分け、天の北極のまわりの三垣と、月の通り道に沿った二十八宿、それを四方向にまとめた四神で整理しました。インドでは月の通り道をナクシャトラ(ふつうは27)に分けます。星は同じでも、結び方と物語が違います。
なお、私は下で紹介する Sky Map の開発者です。その点を踏まえて読んでください。
中国の夜空
- 三垣:天の北極のまわりにある3つの区画で、天上の宮廷の塀に囲まれた区域に見立てられました。
- 二十八宿:月の通り道に沿って夜空を28に分けた区画です。月や惑星の位置を1年を通して追う目印として使われました。
- 四神:二十八宿を7つずつ四方向にまとめたもので、東の青龍、南の朱雀、西の白虎、北の玄武です。
中国の星官は西洋の星座より小さく、数個の星だけでできているものも多く、役人や建物、宮廷の道具の名前が付いたものがたくさんあります。日本にも伝わり、キトラ古墳の天井に描かれた天文図や四神の壁画がよく知られています。
インドの夜空
ナクシャトラは月の宿で、月はおよそ1日に1つずつ通り過ぎます。それぞれ目立つ星や星の集まりにちなんで名付けられていて、たとえばクリッティカーはすばる、ローヒニーは西洋でアルデバランと呼ばれる明るい星です。今も伝統的な暦の中で使われています。
見比べる楽しさ
同じ空の一角を、いくつかの文化の目で見ると覚えやすくなります。習った星座の線より星そのものに目が向き、物語が増えるぶん記憶の手がかりが増えます。星座は人が決めたもので、星そのものはみんなのものだということも実感できます。
アプリが役立つ場面
Sky Map では、西洋・中国・インドの星座文化で夜空を表示できます。iPhone を空に向けると、カメラの映像に星や惑星、星座が重なって表示されます。西洋の88星座すべてにイラスト、神話、見つけ方のヒントがあり、基本の星図はオフラインでも使えます。Sky Map は無料でダウンロードでき、AR表示も無料、一部の機能は有料です。
あわせて読みたい:星座の見つけ方、夜空で十二星座を探す
よくある質問
- 中国の星座と十二支は同じものですか?
- 違います。十二支は年や時刻を数える暦の仕組みです。夜空の四神(青龍・朱雀・白虎・玄武)は、東西南北の四方向に分けた星宿のまとまりです。
- 西洋とインドの両方に出てくる星はありますか?
- 明るい星の多くは、名前やまとまり方を変えて両方に登場します。たとえばすばる(プレアデス星団)は、西洋ではおうし座の一部、インドではナクシャトラの「クリッティカー」です。
Sky Map 星空ナビ
iPhone を空にかざすと、星・惑星・星座の名前がわかる AR 星座早見アプリ。
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