夜空を動く光は人工衛星?
· Avinash Kumar
Sky Map は iPhone 用のアプリで、表示は日本語に対応しています(ほかに英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、スペイン語など13言語)。
先に結論を書くと、点滅しない光の点が一定の速さでまっすぐ空を横切り、数分で反対側まで進むなら、ほぼ人工衛星です。飛行機は点滅したり赤や緑のライトが見えたりし、流れ星は長くても1秒ほどで消えます。ふだん見られるいちばん明るい人工衛星は国際宇宙ステーション(ISS)で、どの恒星よりも明るく見えることがあります。
なお、私は下で紹介する Sky Map の開発者です。その点を踏まえて読んでください。
見えているものの見分け方
- 人工衛星:点滅しない白い光が、一定の速さでまっすぐ進みます。ゆっくり明るくなったり暗くなったりすることがあります。
- 飛行機:白い光が点滅したり、赤と緑のライトが見えたりします。低ければ音が聞こえることもあり、動きはたいてい遅めです。
- 流れ星:一瞬の光の筋で、1秒ほどで消えます。
- 恒星や惑星:数分見ていても、ほかの星との位置関係が変わりません。
いくつもの光の点が同じ道筋を一列になって進んでいく場合は、打ち上げ直後でまだ散らばっていないスターリンク衛星の列であることが多いです。
夕方と明け方に見える理由
人工衛星は太陽の光を反射して光っています。見るためには、自分のいる場所の空が暗く、衛星にはまだ太陽の光が当たっている必要があります。この条件がそろうのは日没後と日の出前の数時間です。空の途中で衛星がふっと消えるのも同じ理由で、地球の影に入ったためです。
ISS を見る手順
- 住んでいる場所から見える通過予定を調べます。NASA の「Spot the Station」という無料サービスで、見える通過の一覧を確認でき、通知も受け取れます。
- 見え始める方角と時刻をメモします。見える通過は数分ほど続くのが一般的です。
- 数分前に外に出て見え始める方角を向き、明るく点滅しない光が昇ってくるのを待ちます。
- 望遠鏡はいりません。動きが速いので、双眼鏡で追うのもあまり向いていません。
アプリが役立つ場面
Sky Map で iPhone を空に向けると、カメラの映像に星、惑星、星座、人工衛星が重なって表示されます。動いている光が人工衛星かどうか、その周りに何があるかを確かめられます。天体の高度と方位角も表示され、「今夜の空の状態」では雲量、湿度、観察に向いた時間を確認できます。基本の星図はオフラインでも使えます。Sky Map は無料でダウンロードでき、AR表示も無料、一部の機能は有料です。
あわせて読みたい:望遠鏡なしで見える天体、あの明るい星は何?
よくある質問
- 人工衛星が空の途中で急に消えたのはなぜですか?
- 地球の影に入ったからです。人工衛星は自分で光っているのではなく、太陽の光を反射しています。影に入ると数秒で見えなくなりますが、衛星はそのまま飛び続けています。
- 人工衛星が夕方や明け方にしか見えないのはなぜですか?
- 見る人の空が暗く、上空数百キロの衛星にはまだ太陽の光が当たっている必要があるからです。その条件がそろうのは日没後と日の出前の数時間です。真夜中は低い軌道の衛星の多くが地球の影に入っています。
Sky Map 星空ナビ
iPhone を空にかざすと、星・惑星・星座の名前がわかる AR 星座早見アプリ。
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